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韓国ソウル!文家の掟

韓国ソウル!文家の掟

冷凍まぐろなShaq母

今日はShaq母について書いてみようと思う。

Shaq母はShaq父より1歳年上の65歳。
母の外見を一言で言うと

    「 ま る い 」

んです。背が低いけど、丸々してる。
Shaq父は背が高めのヒョロヒョロ男。Shaq父になぜ彼女を選んだのか聞いてみたら

  「 枕 み た い だ っ た か ら 」

と言ったことがある。まさに母は枕みたいな人だ。

Shaq家は居間にペチカがあり、床暖房にもなっている。
冬になるとペチカの前に
母が転がっている。彼女はすぐ寝るのだ。
その姿は Shaq家では

   
    「 冷 凍 マ グ ロ 」  とか

    「 ト ド 」

などと呼ばれている。
とにかく 丸いのである。

このShaq母。
目とか口とか、顔のパーツがとにかくデカイ。
顔の中にどーん、どーん、どーん!
とパーツが載っているような感じ。Shaq兄もそんな顔。
それだけでもコワイのに


 S h a q 母 の 目 は グレー な ん で す 。



彼女はれっきとした日本人、鹿児島女ですが
その狼のようなグレーの目のせいで
「外国人ですか?」とよく聞かれたらしい。
私は子供の頃、夢で「お母さんは実はドラキュラだ。その証拠があの目だ!!」と誰かに言われ、しばらく昼間でも
母と二人っきりになるのを避けたり、キリスト教幼稚園時代にもらった十字架の置物を後生大事に抱えてきたことがある
恩知らずの娘である。

Shaq母、いい人なのだが家族から
「コレだけは直してほしい」と言われることが二つある。

ひとつは


 家 が 揺 れ る ほ ど デ カ イ く し ゃ み を か ま す



ことだ。普通女の人はかわいく「くちゅん」とかする。
おばさんになったって、手で抑えたりするものだ。
ところが、Shaq母は格闘技選手並みの肺活量を持っているのか
庭にいても聞こえるくらいデカイくしゃみをする。
そのくしゃみを聞いたあとは、みんな心臓がバクバクする。
あの音をここで字にすることができないのが本当に残念だ。
先月 私とカマ夫が札幌の実家へ行って、兄家族もみんな
一緒にいた時、彼女がこのくしゃみをカマ夫にはじめて
ご披露した。
カマ夫はしれっとしていた。
Shaq父は「ほほ~・・・」と関心していたが、寝る前に
「あ~、怖かった」と正直に言っていた。びっくりして動けなかったらしい。
ちなみにその時5ヶ月になる甥が2階で寝ていたが、くしゃみを聞いて起きてしまった。(うちの居間は吹き抜けである)
恐るべし Shaq母。
彼女は60歳まで大学病院で働いていたが、職場の人たち、いや、患者さんたちの心臓は大丈夫だったんだろうか・・・


コレだけは直してほしいこと その2は


 「 話 を 途 中 で 止 め る 」

ことである。

これはもう、本当にイライラする。
例えば食事中にShaq母が
「そういえばさ、昨日三越に行ったらね、スカーフ安売りしてたんだー。でね~・・・・・」

そこで 次に何がくるのか家族は待っているわけだが
しばらく黙って、次には

「お父さん 明日社交ダンスの日でしょ、お月謝持っていかないと」


全然違う話に替わっているのである。

さっきの話は?と聞くと「え?なに?」とくる。
もう完全に違う世界の住人である。
伯母によると、若い時からその傾向はあったらしい。
こうなると、Shaq家の団欒は話題があっちこっち飛び交ってしまい、他人にはとうてい理解できない(家族も半分くらいは理解してない)状態になっているのだ。
兄嫁も苦労しているに違いない。

こんなShaq母だが、実は彼女も苦労人である。
彼女の母は結核で6歳の時亡くなり、父は再婚したが、この継母は連れ子しかかわいがらず、母たち3人兄弟は母方の祖母のうちに預けられたそうだ。再婚してすぐ戦争へ行った父は戦死し、継母の連れ子も亡くなり、継母だけが残った。
今はちゃんとその継母に北海道のじゃがいもやメロンを送っている。私は1回しかその人に会ったことはない。

料理上手で生け花が大好きで、近所に小さな畑を借りて
いそいそと家庭菜園を楽しむShaq母。
彼女は若い時 よく当たると有名だった手相占いの人に

「あなたは晩年よ。今は大変だけど晩年は好きなことができるからがんばりなさい。」

と言われたそうだ。
確かに好きなことやってるわ。
くしゃみで人ビビらせたりとか、マグロになったりとか。

こんな母。我が家のアイドルである。


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